2012/07/06

疼き。


帝都での続きのお話となります。


帝都の温泉に浸かりながら私は天井を
見上げぼんやり考え事をしていた。
私を襲った男は帝国兵士に捕らえられ
今頃尋問を受けているのだろう。


「はぁ・・・なんだか・・・・。」

思わずため息が出た。
嫌だったのに体が反応してしまった事に自己嫌悪に陥る。
コロールであんな仕打ちを受けてから
男に対して体が反応してしまう。
なんでこんな体になってしまったんだろう・・・。


お風呂から上がった私はそのまま割り当てられた部屋で
横になり目を閉じる
すると、あの時の記憶が蘇る。
まるで物の様に扱われ、そして薬と快楽漬けにされた日々。

嫌がる気持ちは徐々に削がれ、そして快楽の虜になっていく。
あんなに嫌がっていたあの男の性器を
自ら求め激しく貪っていた私自身を思い出す。
そんな時、自分に気持ちとは裏腹に体の芯が熱くなるのを感じた。


(ううう・・・どうして・・・)

性器から溢れる蜜がいやらしく光る。
胸は張りそして乳首は大きく膨れ上がっていた。

(あんな事、もう嫌なはずなのに・・・)

めちゃくちゃにされて喜ぶ私。
心の奥底ではそうなる事を体が望んでいるのだろうか・・・。
自然と自分の性器へと手が伸びる。
そして状態を確かめようと性器に手を触れた瞬間
体を突き抜ける感覚が私を包み込んだ。

(ああぁぁぁぁ・・・・)


クレパスをなぞるように指を這わせ
優しく刺激を与える。
そして、いやらしく動く私の指は陰核に辿りつく。
蜜で濡れた指で挟み盛り上がった芽に優しく刺激を与える。

「ぅ・・・うぅん・・・・」

徐々に刺激を強めると、手の動きと連動するかのように
腰が勝手に動き出し、そして自然と吐息も洩れる。
堅く膨れ上がった乳首を転がす様に刺激を与え
自らの性的興奮を高めていく。

「くぅぅぅぅ・・・・っっっ」

そして私は軽いオーガズムを迎えた。


絶頂を迎えても私の体は満足することは無かった。
やっぱりこれ位では満足できない
体になってしまったようで
悶々としていた。
すると私の視線にある物が目に止まった。

「・・・・・・っ」

私の体が反応し花弁から蜜があふれ出す。
体はまだ欲していた。
私はベットから立ち上がった。


コートを1枚だけ羽織り、そして椅子に腰掛けたまま
それをじっと見つめていた。

あの男のペニスが私のヴァギナを掻き回し
私を性の虜にまで貶めた記憶。

消える事のない過去。
体に刻み込まれた記憶。

それは、忌々しい記憶の象徴。
でも私の体は望んでいる。


私はあの男から付けられたピアスを再び胸に付けていた。
このピアスは私があの男に服従した証。
なんで捨てなかったのだろう・・・・。

嫌な記憶なら捨ててしまえばよかったのに
でも、そうしなかったのは私の心が
再びあの男に征服され虐げられる事を
望んでいるからなのかもしれない。

私は乳首に取り付けられたピアスを見つめていた。
そして、私は帽子を深く被り、はだけた胸を隠す為に
コートのボタンを閉め、皆が寝静まる深夜の帝都へ歩みを進める。


深夜の帝都は暗く寂しい。
巡回の帝国兵士と何度かすれ違ったが
特に私を気にする事は無かった。

コート1枚下は裸なんて誰か思うんだろう。
そんな非現実的な状況に私は興奮し濡れていた。
花弁から滴り落ちる蜜は私の内股から足先まで濡らす。

体に感じる疼きを抑えながら
私はあの場所を目指す。


私はここで犯された。
荒々しい男の呼吸と、私のお尻を力いっぱい掴み
叩き付ける様に激しく腰を振る男
私を貫いた男の性器が熱く感じた記憶。

「うっ・・・・っ・・・」

・・・・子宮が疼いていた。
もう自分が自分で無いような気がした。

私は辺りを見渡し誰も居ない事を確認すると
扉を開き、その個室の奥へと足を踏み入れる。


排泄物の強烈な匂いに私は顔を歪めた。
でも、こんな場所で私が今からしようとしている
背徳的な行為が私の心をより一層の興奮へと誘う。

「・・・・・」

扉は開いたままにしておいた。
私は便座に腰掛け、顔を隠していた帽子を取り
体を覆っていたコートのボタンを1つ1つ外していく。
そして全てのボタンを外し終わり、露になった体が
月明かりに照らされていた。

これから行おうとしている行為に興奮しているのか
自分でも解る位に体は紅潮していた。
トクントクンと心臓の鼓動もやけに大きく感じた。

そして私は自分の視覚を奪う為目隠しを付けた。


太股にくくり付けておいたバイブのスイッチを静かに入れる・・・。

・・・・ブヴゥゥゥン、ウゥーゥゥゥ・・・・ゥ

皆が寝静まる帝都の街に響き渡る機械音。
私は徐々にバイブの強さを上げていく。
こんな場所で自慰をしている自分自身に興奮していた。
押し殺していた声も徐々に洩れ始めてしまう。

「うぁぁ・・・・ああぁ!ぁぁ・・・はぁはぁ・・・あぁん!」

バイブが動くたびにヴァギナから蜜がおしだされ
その蜜が空気と交わり合い泡の様になっていく。

(す・・・すごい・・・感じちゃう・・・・はぁはぁ・・・)

「あっ!あああっ!いいっ・・・ああぁぁぁ!」


ヴヴウゥ・・・゙ヴヴヴゥゥゥヴゥゥ・・・・

「アアアッツ!!ああ!あぁぁ・・・いやぁ・・・」

目隠しをするのは1つの感覚を奪う事で他の感覚が敏感になる事を
私の体をこんなにしたあいつが教えてくれた。

バイブが動く度に私のヴァギナがグチャグチャと音をたてる。

(すごい・・・いやらしい音がしてる・・・・ああぁ・・・)

「あ!あ!ああっ!やぁ・・・ああっ!あぁん!」

視界を遮られている事だけでこんなに敏感になってしまうなんて
それだけじゃない、こんな場所で自慰をしているいやらしい私。
私の性的興奮はどんどん高まっていく。

そして私はそっと、アナルに入れられたバイブのスイッチも入れた。


ウォォォンウォォンヴヴヴヴゥゥゥゥ・・・。

「ああっ!!やぁぁぁぁ・・・!」

(お尻が・・・お尻が・・・すごいよぉ・・・・)

新たに加えられた刺激に思わず大きな声が洩れた。
お尻に入れられたバイブが子宮との壁をノックする。
前も後ろも掻き回され声が止まらなかった。

開かれたままの扉から涼しげな風が流れ込む。
しかしのその風も私には興奮を高める刺激になっていた。
風が私の体に触れるたびに誰かに触られている感覚に陥り
まるで空気に犯されている様だった。

「あぁぁぁぁ・・・・もっと・・・ああ!」

それに扉は開かれたまま、私の喘ぐ声で
誰かか気づくかもしれない、見られてしまうかも
そして犯されてしまうかもしてないという恐怖と
興奮が私の理性を壊していく。


(ふぅぅ・・・ああ・・・熱い・・熱いよぉ・・・)

体は高潮し私の吐息は止まらない。
着込んでいたコートを脱ぎ捨て夜風で体の火照りを
収めようとするが、風の感覚は私をより一層興奮させる。
産まれたままの姿になった私の体の感覚は
より一層と研ぎ澄まされていく。

ヴヴヴゥゥゥ、ヴヴヴゥゥ・・・ヴヴヴゥゥゥゥゥ

「す、すごいの・・・あああぁっ! ああっああ!!ああぁ!あっ!」

そして私は自らの手でバイブを掴み、ヴァギナを掻き回す。
グチャグチャと粘着質な音が私の耳に届く。
その音が私を興奮へと誘う。
私はより一層バイブを持つ手の動きを早めていた。

(お、おかしくなっちゃうぅぅ・・・・!)

「あ、あっ!あ!あぁ、ぁあぅ!あん、あぁん!あん!」


私は体勢を崩し今度はお尻に入ったバイブを激しく動かす。
あの男に教え込まれたお尻の穴。
お尻で感じたりするなんてあの時は信じられなかった。
なんだかあの男に今再び犯されているような錯覚を覚える。

「うぁあ・・・いやぁ・・・・ああっ!あっアアアァァ!」

クチャクチャ

ヴヴゥヴゥゥウ・・・ヴォゥゥゥ・・・

誰かが私の体を触りそして愛撫している感じがしている。
胸は激しく揉まれ乳首に感じる刺激。
蠢くバイブの動きと同調するようにクリトリスに与えられる刺激
視覚を遮られたことによる錯覚なのか
もう何がなんだかわからなくなっていた。

グチャグチャグチャクチャ

(もぅ・・・もう・・・ああぁぁ!)

私のヴァギナは喜びの涙流していた。


ヴゥゥゥゥゥヴヴ・・・ヴヴヴゥゥゥゥ・・・

「やぁぁ・・・はぁはぁ・・・あっあっああっあああ!!!」

それでも容赦なくバイブは動き続ける。
あまりの快楽に体を支えられず前のめりになる。
その格好が私にとって一番気持ちい場所を
バイブが刺激する形となり、私はその体勢のまま喘ぎ声を上げる。

「ああ!!あっ!あ、あ、あ!」

グチャグチャグチャ

「も、もう、どうなってもいいのぉ・・」

ヴヴヴヴァァァァァ!!

「誰かぁ!誰か私を、私を犯してぇぇ!!あぁん!!あっ!ああ!」

私がその言葉は発した瞬間バイブの動きが一段と強まり
そしてヴァギナをめちゃくちゃに掻き回す。
そして胸は絞り上げられ乳首に鋭い刺激が走る。

(犯されてる!私、この空気に犯されてる!!あああ!!)


ヴヴヴゥゥゥ、ヴヴヴゥゥ!

そして止めを刺すかのようにお尻に入ったバイブが
子宮との壁をを激し叩く。

「あっ!あ!あっあっ!アア!ア!!もうだめーーー!!」

「ツツ・・・・・ぅぅ・・・・はぁはぁはぁ・・・・・」

(こんな場所で・・・誰かに見られちゃうかもしれないのに・・・)

「・・・はぁはぁ」

(いっちゃったよぉ・・・・・・)

あの男に責められた時以来感じることの無かった強烈なオーガズム。
私はその余韻に浸り、体はピクピクと痙攣していた。
大きく息を吸い込み、乱れた呼吸を整える。

しかし、私の体を嘗め回すように愛撫する感覚は
まだ続いている・・・。
そして私の胸は絞り上げられ次の瞬間

カリッ・・・

乳首に感じる鋭い痛みが体を突き抜けた。


「いっ痛い!!」

(え?何?・・・え?え・・・・?)

イッたばかりの私は体に力も入らずただ与えられた痛みに驚いた。
そして恐怖を感じ体を丸くする。

心と体は裏腹。
一時の感情で言った言葉が本当に望んでいる事とは限らない。

「いやぁ!誰か居るの・・・?」

「ちっ近寄らないで!!!」

「・・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・」


しかし私の問いに答える者は誰も居ない・・・。
恐怖を感じた私はコートを羽織り、慌ててその場を後にした。

「・・・・・」

置き忘れた帽子が夜風に煽られひらひらと宙を舞う。
そして誰も居ないはずの個室の扉が閉まっていく。


おしまい。

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いかがだったでしょうか?
今回はそこそこ力を入れて書いてみたつもりだったんですが
感想など頂けると嬉しいです・・・・。

そうしていただけると私自身のモチベーションアップにも
なりますし、ここはこうした方が良いよ!とか
ここは駄目だね、とか
なんでも結構ですのでお気軽にお言葉を頂けると
嬉しく思います。

以下はボツのSSです。



深夜との設定だったのでボツに。


光源不足でボツ。
他のSSに比べると色合い的に違う為。


お話の為に装備を切り貼りしていた時に撮影したSS。


今回使用させていただいた服は色々なmodから切り貼りしています。
ポーズによっては腿の部分のベルトがめり込んでしまったり
ちょっと問題もあるけど、雰囲気を作る為には
このような小物もとっても大切なんだなーとおもったり。


最後に
今回使用させていただいた
mod作者様及び改変者様に感謝を申し上げます。
ありがとうございました。

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